2015年(平成27年)4月に開校する中高一貫校・札幌市立札幌開成中等教育学校の特色・入試方法などについて、現時点(2013年11月)で分かっている情報をまとめておきます。
2015~2017年度に行われる「4年次編入学」(高校段階の入試、2013年度の小6~中2が対象)についてはこちらをご覧ください。
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高校受験ひろば【札幌開成中等教育学校 4年次編入学受験情報(2013年11月)】【概要】
「市立札幌開成中等教育学校」は、札幌市における初めての公立中高一貫校として、現在の札幌開成高等学校を改編する形で2015年(平成27年)4月に開校されます。現在の開成高校の敷地内に新校舎が設けられ、同校を引き継いでの発足です。(通称として「札幌開成中学校」などと呼ばれる場合があるようですが、正式名称の「市立札幌開成中等教育学校」とは別に、今後こうした言い方も定着していくかもしれません。)
6年間を通しての一体型中等教育が行われ、開校当初の3年間(2015~17年度)をのぞいて高校段階からの編入はありません。現在(2013年度)の小5の児童が開校初年度の1年次生となります。
【定員】
160名(男子80名、女子80名)
【出願資格】
保護者とともに通学区域(札幌市内全域)内に住所があり、入学後も通学区域内から通学することが確実な者。
【授業内容について】
☆現開成高校コズモサイエンス科の学習への取り組みと中高一貫教育の特徴を合わせた教育内容。
☆自らの学びをデザインできる「単位制」を採用。
☆授業は2時間連続で1教科を学ぶ。(5分の休憩をはさんで前半50分、後半50分)
☆4年次進学時に外部の高校を受験するケースを考え、中学の内容を4年次以降に配分しない。
【選抜について】
出願
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適性検査→定員の3倍(480人)以内を“一次検査通過者”とする
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面接・調査書審査→“入学候補者”(人数未発表)を決定
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公開抽選(男女別)→“入学予定者”(合格者)を決定
※出願者が定員の3倍以下の場合は全員が“一次検査通過者”として次の段階に進むことになります。
※「調査書」には、小学校が発行する「状況調書」のほかに、出願する本人の直筆で出願理由などを記載する「出願理由等説明書」が含まれます。
【適性検査について】
市教委の資料では
特定の教科の内容に特化しない出題による筆記検査を通して、小学校での日常の学習により身に付けた、課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等を見る。
(市立札幌開成中等教育学校の入学者決定に関する基本方針)
とされています。(→
札幌市 【市立札幌開成中等教育学校の入学者決定に係る基本方針について】 図やグラフを読み取り、論理的に考え、自分の考えを筋道立てて説明する能力をみる問題が出題されるのではないでしょうか。
【制服など】
☆制服~日常は私服。入学式等はブレザー、ワイシャツ、ネクタイを着用。
☆1~3年生については給食があります。4年生以降は給食はなく、各自で昼食を用意します。
【入試の展望】
☆適性検査については「特定の教科の内容に特化しない」とされていますが、言い方を変えると「すべての教科ができなければいけない」ということになります。どの教科についても教科書レベルの内容は完全に理解しておく必要があるでしょう。
☆受験者層のレベルはこれからの動向を見なければいけませんが、現時点では北海道教育大学附属札幌中学校や私立上位校レベルと考えられます。
☆自分の実力の推移、受験者全体の中での位置を確かめるために、株式会社進学舎(札幌市)が主催する「北海道学力コンクール」などの模擬試験を継続的に利用することをお勧めします。
※参考リンク
札幌市ホームページ “中高一貫教育校の設置について”
http://www.city.sapporo.jp/kyoiku/top/education/koko/ikkan_top.html北海道学力コンクールホームページ
http://www.do-con.com/